ヘペレ冬の日と「あした、また」(佐伯裕子)

2018.02.20 Tuesday 22:02
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    先日は数か月ぶりにヘペレの会(まひる野会北海道支部の若手の勉強会みたいなもの)へ参加。
    今回は佐伯裕子さんの歌集を読み解く会でした。
    私は予習が間に合わず…佐伯さんの第三歌集「あした、また」だけ持参。

    気に入った歌・気になった歌は以下の通り。

    かつて子を抱きしふところ液状の夜がひんやり忍び入るなり

    夜を百夜歩み継ぎたる靴の反り脱ぎたればまた漂う不安

    普通の母でいいと子が言うふわふわと子の言う「普通」銀の響きよ

    死にたれば眼(まなこ)が先に乾くなり父の例また砂漠の兵士

    くちびるに探り当てたる溶暗のかの日捕えて長く捉わる

    沈黙に膨らむ瞳見ることも罪とはたしか外つ国の書に


    家族に対しての視線が重たい。父に対して、泣けば良いと言ってしまうような感情は、哀れみのような、愛情のような、なんなのだろう。

    けっして 「普通」ではなかった家庭から、新たに家庭を築き子供を産んで育てていく中での「普通」の言葉に感じるものが、あるのだろうなあ。


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    まひる野 2018年2月詠草

    2018.02.03 Saturday 05:41
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      「ななかまど列車」 塚田千束

      ふかぶかと肺のうちまで吸ひ込めば秋の空気はほのかに甘く
      生きるつて誰かに邪魔をされることひとり目覚めたやはらかな土
      うつりゆく車窓をきつくにらみつけ誰か手を振るのを待つてゐる
      星月夜 どこに降りても私だけはみでた気がして踵が痛い
      ななかまど燃え尽きるまで何度でも僕ら互ひの口を塞いだ
      「正常でない細胞がいました」とまどろつこしい風が強くて


      ***


      列車関係の歌がまるっと採用されてないのでタイトルがちょっとふしぎなかんじですね…

      うまくなりたいなー。



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      結社に入って

      2018.01.18 Thursday 13:54
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        短歌結社 まひる野に入会して一年が経ちました。

        なんで入ったのかな、とか入ってどう変わったのかな、とふと思ったので覚書き。
        (かなり、自分語りが入ります。うざくてすみません)

        入った理由:自分のために時間を使いたかった

        短歌自体は読んで楽しんでいて(加藤千恵さんのハッピーアイスクリームを読んで、こういうのも短歌なんだ、と驚いた)、ミーハーなので穂村弘さんを読んで、エッセーめちゃくちゃおもしろいなあ歌人はすごいなあと思ってたのですが、たしか馬場ちゃんのmixiかな、2011年に題詠マラソン(お題100個に合わせて短歌を作ってブログに掲載してっていうやつ)の存在を知り、へえ、これならできるかなって初めて自分で短歌を詠んでみました。100個。短歌かなこれ、と今読み返せば首をひねるしかありませんが、まあ31文字前後のキャッチフレーズ的な感覚。

        その後、就職してばたばたして、また思い出したように2013年に題詠マラソン参加(この間、ほとんど短歌に触れず。仕事が忙しかった、ようです)

        そして同じ年に出産・育休。
        翌年よりまた職場復帰して、仕事と育児と仕事と育児とあと旦那の相手と…というようになんだか一日の大半を常に動き回っているような状況で暮らしていて、また2015年に妊娠が発覚。
        育休取ることも考えたんですが、もう、いっぱいいっぱいすぎて、仕事を辞めました。
        (夫も含め、だれひとり私が仕事をすることを喜んではおらず、実母に至っては保育園に預けることをずっと非難しつづけていて、とてもしんどい時期でした)

        二人目の出産育児に追われ、結局仕事をやめても育児と家事で一日が終わっていくのだな…しんどいな…とぼんやり思っていたところで、なんだか、どうしようもなくなったんです。
        日々目の前のことをこなしていくだけで、精一杯で、自分の身の置き所もないし日々を振り返ることもしない。
        なんのための人生だろう…
        これはなんだかあとで後悔しそうだ…!と思って、そのときちょうど雪舟えまさんにどハマりしていたのもあり、そうだそうだ短歌があったじゃないかとネットやtwitterで検索すればいろいろ今は出てくるんですよね。
        自分でネットで短歌を楽しんでいてもいいけれど、
        そうじゃなくて、「短歌やってます」「だから短歌のために自分の時間を使います」と、自分とまわりに言い訳したかった。
        結社に入れば短歌を続ける言い訳にもエネルギーにもなるかな、と考えて、さらっと調べて、札幌文ふりにも子連れで遊びに行って、北山さんとすこしお話をして、「まひる野」に入会を決めたのが2016年のことでした。


        入会して変わったこと:かすかな自己肯定感が得られた、創作と評価のしんどさが身に染みる

        自己肯定感、自己満足、なんといえばいいのでしょう。
        結社誌に投稿するというのは、選者がまず読んでくれてるわけで、その後雑誌に載ればまあだれかが読んでくれます。まひる野で札幌在住の若手の皆さんが毎月読書会をやっていて、そこで連作を互いに批評し合っているので参加するともれなく批評して頂ける。
        あとは支部の歌会に参加すると、自作の手ごたえがわかる。よくてもわるくても、反応を貰える。これはすごいことですよ。生きていてだれかに面と向かって批判されたり褒められたりすることって多くないですからね。
        それがしんどさにもつながるのですが。
        エネルギーにはなるかな、と思います。

        あとは、結社に毎月お金をおさめているので、お金分は勉強しなきゃなという外付けの理由もできますし(まひる野は年会費とてもやすいです)。あ、このひとの作品好きだな、と思ったらほぼ毎月読めるのです、これすごくないですか? 継続的に好きなひとの新作が読める環境。私の憧れは広坂さんです。働く女性かっこいい。

        前述したように評価されるという面はしんどさもあるのですが、しんどくないと張合いもないですよね。
        一年終えての感想なので、また二年目、三年目にどう感じていくのか、その時その時で書いていきたいです。


        おしまい!







        category: ├  日記 | by:千束comments(0) | - | -

        歌壇賞候補作を読んだのでした。

        2018.01.18 Thursday 13:32
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          歌壇賞発表でしたね。

          候補作である佐巻理奈子さんの「ひこうき雲と汽笛と」を読んで、こ、これは好きだ…となったので。
          つらつらと。(雑感です)

          第一印象:透明なさみしさと明るさ

          連作から読み取れるのは、非正規職員であること、学校職員であること、女性であること。白衣を着ていること。
          柔らかく、冷静な視点をもった女性である、という印象を受けます。

          ‘明さ
          くちびるにリップクリーム触れるときわがうちに立つはるかな陽炎
          わたしだけ朝にのこっていたくなる青葉の蔭にからだを入れれば


          連作全体から、透明な印象を受けます。手ごたえがないということではなく、濁りがないような。
          単語の選び方がシンプルで、とてもよくわかる。共感しやすい歌が多く、指先や肌の感覚の繊細さに驚かされます。

          △気澆靴
          わたくしと一つになれずプルーンの種は人差し指に鋭く
          簡単にこころこころと呼ばないで 裸でひらく星座の図鑑
          ひとり旅のような心地の公園にたしゃたしゃと湧く夜の噴水


          誰かと一緒にいてもひとりの心地がするような、あるいはどこか仲間に入れないようなひんやりとしたさみしさを感じる様な気がします。たしゃたしゃという擬音が新鮮。

          L世襪
          陽に陰にうつろうことを躊躇わぬポプラ並木を全身に聴く
          思い出をあたためるよう花のない鉢植えならぶ陽だまりの廊



          さみしさとそう反するように明るさも上げますが、でも、こう、騒がしい明るさではなくて早朝のひっそりした明るさのよう。
          全身に聴く、という受容的な態度、まだ花の咲いていない植木鉢たちを優しく眺めている姿は目に浮かんできて、心がほっとするような明るさだなと。

          「嫉妬」「執着」という強い負のイメージの単語がでてきてもあまり重たくなくてさらっとしていて、
          読んでいてつらくない連作でした。

          すごくすてきです。
          佐巻さんの作品をもっと読みたいな、という方はぜひまひる野へ!(宣伝)


          category: ├  短歌 | by:千束comments(0) | - | -

          まひる野 2018年1月詠草

          2018.01.11 Thursday 14:30
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            「黄色い炎」 塚田千束
            朝露に濡れし芝生を踏みしめて冷たき頬をさらして生きる
            破裂音 ぶなはその身をふるわせて種子を手放すことをいとはぬ
            こんもりと茂る広葉樹林たち互いに名を呼ぶことなく過ぐる
            真四角に切りとられたる秋空に黄色い炎がゆれやまず燃ゆ
            銀杏を避けずに歩く昨年より伸びた背丈に励まされてる
            マニキユアを使ひきれずに爽やかなブルーに染まるつまさきたちよ


            ***

            身体感覚のこれから、という年間テーマで今井さんや富田さんが興味深いことを執筆されています。
            勉強しよう。



            ***
            今年もよろしくおねがいいたします。
            あっという間に11日ですって…



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            2017年12月読書録+今年の総括

            2017.12.28 Thursday 21:16
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              ちょっとはやいのですが、今年の総括も兼ねて。
              まずはいつもの読書録から。

              「人生問題集」 春日武彦/穂村弘 対談集
              「ネジ式ザゼツキー」 島田荘司
              「早稲田文学女性号」 川上未映子編集 とてもよかった!!!!
              「丹生都比売」 梨木果歩 短篇集。表題作は草薙王子の悲しい話。その他も短いながら寂しさ、過去と向き合う話がどれも印象深い

              「鬱屈精神科医占いにすがる」 春日武彦 エッセーのような私小説のような??
              「さくら うるわし 左近の桜」 長野まゆみ
              「AX」 伊坂幸太郎  殺し屋シリーズ最新作。おもしろかったー!

              「黒衣の短歌史」 中井英夫 こういう時代もあったのかーと勉強になります
              「プラネタリウムにて」 本多正一 中井英夫の晩年を写真とエッセイで

              「耽美なわしら」 森美津子 ハイテンション
              「Q.E.D. 白山の頻闇」 高田嵩史 二本立て。金沢編と学生編
              「ふだん着物わくわくアイディア帖」 きくちいま エッセイっぽい。イラストがかわいいです
              「死体鑑定医の告白」 上野正彦 

              「やがて秋茄子へと到る」 堂園昌彦  死ぬ気持ち生きる気持ちが混じり合い僕らに雪を見させる長く
              「半幅帯の本」 大竹恵理子 結び方わかりやすい
              「屍人荘の殺人」 今村昌弘 こんなクローズドサークルの創り方があったのか!
              「春日井建歌集」 春日井建 夕映えのきはまる空は赤錆びて人間焼却炉となる日を待てり
              「羊と鋼の森」 宮下奈都 調律師の生真面目で純粋な青年の話。
              「血界戦線 オンリー・ア・ペーパー・ムーン」 内藤泰弘/秋田禎信 



              漫画
              血界戦線 少年漫画!って感じ。大暴れする秘密結社の話でした。
              三月のライオン最新刊 島田さんがすきだ〜
              マギ最終巻まで 本当におつかれさまでした…。



              さて、今年の総括!

              今年は全部で158冊ほど読んだらしいです。漫画は数えてませんが、レンタルコミックを利用するようになったので100冊くらいよんでるかもしれませんね〜


              ミステリベスト3

              ^柬の騎士 島田荘司  主人公が記憶喪失であり、徐々に明かされていく事実に目がくらみそうになりつつ、御手洗がめちゃくちゃかっこいいです。シリーズ刊行順に読んでいただきたい。
              ∋喊輿颪了人 今村昌弘 デビュー作でこれってすごいなあと。クローズドサークルが新鮮、かつ文章が読みやすい。大事。月光ゲームを思い出しました。
              狩人の悪夢 有栖川有栖 火村シリーズ最新作〜とうきうき読んだのですが、限定された手がかりから相手を追い詰めていくのがたまりません。


              小説(ミステリ以外) ベスト3
              ,つては岸 ポール・ユーン 短篇集なのですがどれもとても良い。文章も良いし話の構成や全体に漂う静謐さがたまりませんでした。他の作品も読みたい。
              丹生都比売 梨木果歩 全体的に寂しい、悲しい話が多いのですが、どこかからっとしていて好き。表題作はもちろん、カコを拾ってくる話とか、冷蔵庫が飛んでいく話、かばんのそこから出てくる話もすき。
              M咾塙櫃凌后ゝ棆柴狹圈ゝ酣話題になっていた本。まさか調律師の話とは思いませんでした。田舎で育った純粋な青年がただひたすら調律にのめりこんでいく話。

              歌集
              うーん、優劣つけがたいのでパス。

              エッセイ
              吉野朔実は本が大好き/吉野朔実 これとてもおもしろかったー!何度でも読み返したい。


              来年はどんな本と出逢えるかな。



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              まひる野 2017年12月詠草

              2017.12.03 Sunday 22:11
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                「テレビを消した」塚田千束

                こんなにも重い頭をのせたまま白詰草は背筋を伸ばす
                転がつて跳んで走つて遠くから母に手を振る今日に手を振る
                泡ひとつ舌先で消え死ぬときもこれほど呆気ないなら良いな
                台風が来たらみんなで手を繋ぎ置いていかれぬやうにしなきやね
                強張つた声を背中で聞きながら弁当箱にご飯を詰めて
                ミサイルが落ちれば老いも疾病も関係ないねテレビを消した




                ***

                今月号は総括、といったかんじでした。
                一年間、ひとまず欠詠なしでがんばれました。よかった。


                批評のところで、とりあげていただけてじんわり。
                誰かが読んでくれているということがこんなに安心するとは。
                これからもがんばります。

                日常をそのまま描写するだけでなくそこにやはり詩をもちこみたいのですけれど
                そうするとどうも大袈裟というかわざとらしくなってしまって
                さてどうしたらいいのかなあというのを、次の一年の課題にしましょうか。


                ***

                良い歌がたくさんあって(さまきさんの連作、描写も雰囲気もテーマもすごくつぼにはまって大好きです)
                いろいろかきたいのですけど、また今度…
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                2017年11月読書録

                2017.11.26 Sunday 08:50
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                  「宝石商リチャード氏の謎鑑定 祝福のペリドッド」 辻村七子 5冊目。リチャードの過去の話とか
                  「猫が見ていた」 アンソロ 湊かなえのはエッセイなのかな。エアキャット微笑ましいー。加納さんは流行りのスマホゲームに絡めててほっこりでした。北村薫のはよくわからず。井上荒野の獰猛な気持ちの話はわかるようなもやもやが残るような…
                  「櫻子さんの足元には死体が埋まっている 蝶の足跡」 太田紫織 櫻子さんご帰還。婆やさん大丈夫かな。

                  「日本のもっとも美しい教会」 八木谷涼子 クラシックな教会からモダンなものまで、どれもすてき
                  「かつては岸」 ポールユーン これすごくよかったー!! 架空の「ソラ島」を舞台に、失った人たち残された人たちの静かな悲しみと生活が書かれた短篇集。妻をなくした夫と娘がリゾート化におされて牧場を手放す中で、ふたりの気持ちのすれちがいや娘が出会った母と同じ服を着た女性の幻影のようなはなし、「わたしはクスノキの上」、孤児としてこの島にやってきて、病院の介護婦を務めながら昔一緒に育った男の子を探し続ける「そしてわたしたちはここに」が特に印象的でした
                  「吉野朔実は本が大好き」 吉野朔実 本にまつわるエッセイ集。穂村さんや春日さんが頻回に登場してたのしい。どの本も読んでみたくなる、魅力いっぱいのエッセイでした
                  「かつくら 2017年夏号」 麻耶さん、辻村七子さん、バチカンのインタビューが掲載されてました
                  「今ごはん 昔ごはん」 松井今朝子 食べ物にまつわるエッセイ。京都出身の筆者なのでそちらの話がたのしい
                  「バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔」 藤木凛 降霊術のお話、ですが裏に渦巻く陰謀論がすごい
                  「最後のおでん」 北大路公子 酒が好きで動物を愛す北国在住者のエッセイ。ふふっと笑える
                  「かんたん可愛いもめんの着物」 君野倫子 着物と帯のあわせがとってもかわいい!!

                  「レモンタルト」 長野まゆみ 長野さんの小説読むのたぶん初めてで(エッセイは読んでた)、え、え?って なった






                  漫画
                  フラジャイル 
                  病理医が主人公という異色の漫画。ドラマもやってましたね。
                  読み始めて、病理をきっかけに(あるいはそうじゃない相談事も)患者の全体像や治療・その後に迫るというなかなか壮大な話でした。どの話もとても面白くてすごい…
                  というか、あの、胃がとてもいたくなるので、できれば自分の科はでてこないでほしーなーとこっそり願ってます。
                  category: ├ 2017年読書録 | by:千束comments(0) | - | -

                  2017年9月10月読書録

                  2017.11.03 Friday 10:08
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                    「じごくゆきっ」 桜庭一樹 短篇集。脂肪遊戯とか表題作とか、若い女の子の苦しみがグロテスク。
                    「水晶のピラミッド」 島田荘司 アメリカとエジプトと、世界を飛び回り大活躍の御手洗さん。ピラミッドの話はえー?と思ってたら、あっさりとあれで、笑ってしまった。
                    「七人の名探偵」 綾辻行人、有栖川有栖、麻耶雄嵩あたりにひかれて購入。アンソロ。メルカトルの新作が相変わらずのスピード感でうきうきしてしまいました。火村シリーズの短編も久しぶりかな?とおもったら、エアキャットもありましたね。
                    「血の翳り」 西村寿行 46番目の密室冒頭で触れられていた話を読もうかな、と。ハードでした。
                    「濱地健三郎の霊なる事件簿」 有栖川有栖 霊能探偵シリーズ。ほっこりしたりぞっとしたり。
                    「UFO大通り」 島田荘司 中編ふたつ。傘を折る女は二時間ドラマ化されましたね。

                    「母ではなく親になる」 山崎ナオコーラ 育児エッセイ、といっていいのか。共働きの家計や家庭での役割、フェミニンな男性を肯定する、といったあたりの話ですかね。
                    「キネマ探偵カレイドミステリー」 斜線堂有紀 電撃大賞らしいんですけど、映画作品とミステリをからめてて面白かったです。続きが出てるみたいなので気になる。
                    「眩暈」 島田荘司 すごかった…異常な雰囲気漂う手記からはじまり、占星術事件の話やどこから転落したかわからない死体など、本当にぐらぐらする話。でも御手洗が話しだすととたんに整合性を持ちだすから名探偵はすごい。

                    「あるかしら書店」 ヨシタケシンスケ イラストエッセイ。本にまつわるあれこれで、おもしろい。
                    「考えるマナー」 アンソロ。穂村弘めあてに読みました。町田康がロック。

                    「李歐」 眤七亜“貌の殺し屋と失踪した母を探すうちに裏社会に足を踏み入れてしまう主人公の話。すごく面白い…!李歐がかっこいいです。「惚れたって言えよ」、「来いよ!」、千本の桜、などなど。口紅のところもすごかったし、裸足で登場するのとかたまらない。
                    「神の時空 京の天命」 高田嵩史 シリーズ最終巻。

                    「作家の犯行現場」 有栖川有栖 旅行エッセイかな。軍艦島からはじまり岡山、乱歩の家、京都清水などなど。
                    「ロシア幽霊軍艦事件」 島田荘司 山の中に突然出現した軍艦とロシア兵たち、という不可思議な写真をめぐる話。


                    映画
                    「関ヶ原」 ドラマティックでした。

                    漫画
                    「BANANAFISH」 まだ途中ですが、おもしろい〜!!
                    category: ├ 2017年読書録 | by:千束comments(0) | - | -

                    まひる野 2017年11月詠草と感想

                    2017.11.03 Friday 09:56
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                      「炎天」 塚田千束

                      湿り気をおびし地面に差し込めば爪の隙間が冷やされてゆく

                      首筋に触るるほつれた髪を解き風は暑さを孕みて過ぐる

                      ひとり歩む道だと知りて背は遠く波の狭間に見え隠れして

                      炎天にもつれるやうに並びおり吾子はすつくとのびるひまわり

                      焼かれゆく土は乾きて崩れ出すだれも迎えに来ない校庭

                      化粧水ひたすコツトンふくらみて私を潤すためだけに来て


                      ***

                      11月集でした。来月になれば12月で、入会して一年になりますね。
                      すこしは変われたのでしょうか。

                      ***

                      よく冷えたモルツを夜の耳に当つ抗議をじっと聴いてきた耳  広坂早苗

                      自分の耳におつかれさま、というような気持ちなのかしら。
                      ビールは舌で味わうものですけれど、こういういたわりかたもあるなあ、と。


                      瞼を灼く晩夏のひかりこの夏の充たされざりし望みあまたに  柴田仁美

                      あっという間に過ぎてきた夏を、目を閉じて思い返してみればできなかったことやりたかったこと
                      やりそびれたことたくさんのことが思い浮かんでいくのでしょうか。


                      腕まくりして腕を組むミサイルが飛んでくるとか言われましても  北山あさひ

                      思ったよりJアラートの歌が少なかったとおもうけれど、来月はいっぱいありそう。


                      祈りとは日々の行為のなかにある 床を磨けりこれは祈りだ
                      白き我が家の天窓見上ぐれば、眩しい 底に立つが如くに  立花開




                      ***

                      まひる野北海道支部歌会が10月22日開催されました。
                      愛知より広坂さんが、りとむより樋口さんが顔を出してくださって、お二人の意見にはっとさせられたり感心することばかり。
                      北海道支部のみなさんもいつも和やかでやさしくて、ああ、ここに入ってよかったなあと思いながらの帰宅でした。

                      春の歌会も参加できますように。


                      ***


                      category: ├  まひる野詠草 | by:千束comments(0) | - | -

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