まひる野 2017年10月詠草

2017.10.07 Saturday 19:38
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    「星々の夜」 塚田千束

    らふそくがひつそり灯る新生児微笑はただの反射と知るも
    君を抱き乗り込む舟はゆつくりと漕ぎ出す星を押し隠す夜
    まだどこか繋がつてゐるやうな気が振り払えずに倦んだ手のひら
    つくりものでもかまはない明るさがあふれるフアミリイポートレイトは
    繰り返す波に洗はれ砂浜に着きし人魚の骨かたましひ



    ***


    文章を織つたり練つたり捻つたり鴉も見たりしながら苦しむ /島田修三

    庭に鴉でも来てたのかしら。
    島田先生でも苦しむのかあ、と思えば、なんか、毎月頭を捻ってるこの身も救われるようです。

    篠先生の、一連がしみじみやさしい。

    炭酸水にあがる気泡のかずかずを見ているうちに死がやってくる /今井恵子

    炭酸の気泡って小さくてたくさんあって、縁をたどって浮かんでは消えていきますね。
    果てしないものに見えてもいつか気泡はしずまって、なんだか炭酸のぱちぱちした感覚も消えてしまう。
    死もそのくらい、おだやかで、静かなものであればいいのに。





    ぱらぱらとめくっていくと、病院の歌とか病の歌とか目について、なんともいえない心地になるのでした。
    日野原先生の歌もちょこちょこ見かけましたね。



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    うたつかい 2017年秋号

    2017.09.25 Monday 21:25
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      ティントリップ 塚田千束

      星くずを呑み込む棘がきらきらと刺さった喉で私は歌う

      かわいいと言ってほしくていつもより高いヒールを蹴り上げる朝

      痛みなどないように立つ背中から羽が零れて地面を埋めて

      花びらは芯を飾ってなほ紅くティントリップのどれもかわいい

      みずうみは溢れる夜は降り注ぐ君に手渡す花があるのだ


      ***

      田丸まひるさんの「ピース降る」を読んで、
      かわいいというのは強さになりうるのだと、
      濃い紅色の表紙のおんなのこたちの背中から勇気を貰えた気がして、
      なにか、この感情を形にとどめておきたくて編んだ連作でした。
      つまり真夜中のラブレター。

      ***

      題詠には
      決められたスカート丈でぶらんこを高く漕いでも空は遠くて

      を出しました。
      2011年の歌。


      ***

      いろいろあって疲れましたが、解放感です。

      また詠んでいきたいな。


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      2017年8月読書記録

      2017.09.04 Monday 21:42
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        「Pの密室」 島田荘司 鈴蘭事件、表題作とふたつの中編。「うん、ぼくはもういらないよ、お父さんもお母さんも。一人でやっていく」
        「溺れる人魚」 島田荘司 表題作が、あーこれは御手洗…!ってトリックでした。人魚兵器、光る耳の児は歴史ミステリ風味、海と毒薬は石岡君…と言う気持ちに。
        「御手洗潔傑作選」 島田荘司 数字錠、ギリシャの犬、山高帽のイカロス、IgE、SIVAD SELIMの流れを見て、さすがわかってる…と唸りました。御手洗のキャラがよくわかる。
        「黒い仏」 殊能将之 これありなの…??衝撃的。
        「美濃牛」 殊能将之 石動がんばる。
        「最後のディナー」 島田荘司 里美上京はちょっと切なくなりました。大根奇譚は意外な結末、表題作も面白かったです。
        「上高知の切り裂きジャック」 島田荘司 表題作と山手の幽霊。前者は死体が移動した??なんのために?? みたいなところ、後者は完全な密室と幽霊の関係。
        「石岡和己読本」 島田荘司 なんとなく借りたんですけど、インタビューが面白かったです。
        「宝石商リチャード氏の謎鑑定」 辻村七子 スリランカ系イギリス人のリチャードとバイトの正義が宝石にまつわる謎をときあかしていくミステリ風味の軽い読後感の小説。
        「宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る」 辻村七子 二冊目
        「宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン」 辻村七子 ヒロインかわいいけど影がうすい。
        「宝石商リチャード氏の謎鑑定 ラピスラズリの導き」 辻村七子 イギリスのお家騒動
        「御手洗潔の挨拶」 島田荘司 初期短篇集。数字錠、ギリシャの犬、疾走する死者(これびっくり)、紫電改研究保存会(奇想天外な行動の裏に隠された計画、といったかんじ)
        「進々堂世界一周 追憶のカシュガル」 島田荘司 世界放浪から帰ってきたばかりの御手洗が顔なじみの浪人生に喫茶店で思い出話をするという形式。ミステリというより世界の歴史、風土の謎、といったかんじ。
        「バチカン奇跡調査官 血と薔薇と吸血鬼」 藤木凛 吸血鬼事件を科学的に解明していく話
        「屋上の道化たち」 島田荘司 連続してとびおりがおこる屋上の謎を解く。公園行くたび思い出してしまう。
        「龍臥亭事件」 島田荘司 津山の事件を下敷きに書かれる連続殺人。石岡君がんばれ。

        「北のダンナと西のヨメ」 横山了一 県民性のちがいをコミカルに描いたコミックエッセィ。簡単に県をまたぐんだ!とか、「押ささる」のニュアンスとか、面白かったです。


        ご覧のとおり、島田荘司まつりです。

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        まひる野 2017年9月詠草

        2017.09.04 Monday 21:22
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          「小鳥を飼ふ」 塚田千束

          ぽつかりと小さき口を仰向かせこなぐすり待つ吾子の頤
          舌に触れし後にはくりと口つぐみ薬袋のふち湿りゆく朝
          絵に描きしやうな夏雲げんぢつはかうであらねばならぬならぬよ
          わざとらしくくねつた板に爪を立て背中しならせよじ登る子ら
          花の名を口ずさみ過ぐ通園路あのこもどのこもクロッカスらし
          針を刺す刺される痛み知りながら正当性を振りかざす昼


          ***

          久々の月集でした。ありがとうございます。

          ***


          もう9月…!とびっくりしてます。
          最近日常がばたばたしていて心が荒んでいます。私もタイスキ食べたい。


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          2017年7月の読書録

          2017.08.12 Saturday 22:59
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            ミステリ読みたい周期みたいです。


            「バチカン奇跡調査官 闇の黄金」 藤木稟
            「赤に捧げる悪夢」 ミステリアンソロ お目当ては有栖川有栖の「砕けた叫び」、麻耶雄嵩「氷山の一角」

            「幻坂」 有栖川有栖 大阪の坂にまつわる幻想短篇集。ずっと見守っていてくれたひとに別れをつげる「真言坂」、芭蕉の最後を書いた「枯野」が印象的でした
            「水神」 麻生由美 今日われは君へかたむく自転する地球の春の上にかたむく
            「御手洗潔のメロディ」 島田荘司 IgE、SIVAD SELIM、さらば遠い輝き、ボストン幽霊絵画事件収録。濃かった。
            「御手洗潔のダンス」 島田荘司 山高帽のイカロス、ある騎士の物語、舞踏病、近況報告収録。御手洗につきあうのは三歳児をおいかけまわすようなものだなあと。
            「ダ・ヴィンチ 2016年4月号」 火村ドラマ放映後で、有栖川先生特集でした。
            「ダ・ヴィンチ 2016年6月号」 こっちは御手洗潔特集。星籠の海映画公開記念かな。

            「一匙の海」 柳澤美晴 雨の朝どこへも行けるさびしさに傘はちいさく世界を弾く
            「異邦の騎士」 島田荘司 サスペンス調でおもしろい!
            「セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴」 島田荘司 こどもにやさしい御手洗。

            「パラダイスィー8」 雪舟えま 愛たいとれいん、おやすみぼくの睡眠士、キッチン・ダンス、マジカル失恋給付金など収録。
            「斜め屋敷の犯罪」 島田荘司 新本格!ってかんじ。しびれます。
            「図書室で暮らしたい」 辻村深月 読書歴を知りたくて手に取ったのですが、子育ての話に手が止まった。

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            「水神」

            2017.08.07 Monday 15:02
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              「水神」 麻生由美

              「この世にいるところがなかったんです。」
              「もともとないじゃないか。」


              まひる野所属の歌人・麻生さんの第一歌集。
              北山さんがとても良かったとおっしゃっていました。
              紙上で拝見すると、抑えた筆致で隅々まで見つめているような方だなあと感じました。
              2017年6月詠草の「花の洞」がとてもすきでした。


              教壇に踏ん張つてゐる 眼の隅でさくら何やら満開らし

              あかときにみつしり白い花あしびああまた春に入らねばならぬ

              悲しくてとぢられぬ眼の幾千が見上げてをらむこの夜の闇

              さうでせう成果は誰か出すでせうわたしといへば鼻がいたくて


              物質に成れるわたくし一錠で止まつてしまふ落つる涙も

              ゆづり葉にゆづりゆづりと乗りたまひいかなる貌の神やまします


              今日われは君へかたむく自転する地球の春の上にかたむく



              第一章は教員生活での経験、日々のこと、大震災のこと、そして、ご自身の発癌について。
              教職と言うのは、大変なのだろうなあと教員の方の歌(歌人のなかで一番多い職業ってなにか知りませんけど、教員ってかなり多数を占めるのでは)を読むたびしみじみ思うのでした。
              思春期のこどもと毎日接するって想像以上のえれるぎーが必要なのだろうな。
              彼らの繊細な一面も、乱暴で残酷な一面も、どちらもびっくりさせられる。

              政治的運動、デモかな、に参加している一連も、
              不信感とか、自分の力の及ばない大きなものがなんだか愚かなことをしているようだと冷めた目線を感じる部分もありました。鼻がかゆくて、ってちょっと笑ってしまう。

              手術、その後の放射線療法の一連も、自身の肉体的精神的辛さをとつとつと語るわけではなく、
              薬一錠でとまってしまう涙だったり、そういう身体だったり、切り取られた癌の組織のゆくえをぼんやり思い描いてみたり、生の悲しみ苦しみから適度に距離をおいて詠んでいらっしゃるように感じました。

              最後に引用した歌は、なんだか好きで。
              地球は軸が傾いているから私たちみんな傾いているんですけれど、それを意識することはないですよね。
              それがふと思い浮かんだのか、「きみ」に、「春の上」に、かたむいていくわたし、と自分の身体(意識?)がふわふわと拡大して薄くなっていくようなイメージが心地よいです。「春」というのもいいのかも。


              二章以降、また折をみて書きたいです。
              二章は四国巡礼のときのもの、三章はふるさとや自身をはぐくんできたものたちに目を向けている歌が多いようでした。







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              一匙の海

              2017.08.06 Sunday 22:28
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                「一匙の海」 柳澤美晴 本阿弥書店


                第19回歌壇賞受賞の柳澤美晴さん第一歌集。

                雨の朝どこへも行けるさびしさに傘はちいさく世界を弾く

                さびしさの骨格のごとく積み上げるセブンスターの細い吸殻

                くちびるをわれの額に載せたまま髪の先まで眠るきみあり

                先端の欠けてしまったピペットの春のひかりを束ねて捨てる

                親指と距離を隔てる四本の指を悲しむ まして父親



                かたちをもたないものを形に表すとき、その人のその人らしさが出るような気がしますが、
                (その人のファインダー越しに世界を覗く感覚でしょうか)
                柳澤さんはひやっとするほど冷徹な視線をかんじます。
                前半はさびしさ、みたいなものがなんとなくつたわってくるのですけれど、
                仕事(養護教諭だそうです)をはじめ、思春期のこどもたちと触れ合う中での学校生活の中の閉塞感、幼いながら、いや幼いからでしょうか、他者を傷つけ、傷つく姿を丁寧に詠まれています。
                また父に焦点を当てた連作が、どきっとしました。
                父親って娘からすると母親よりも遠くて、けれどもちろん血縁関係ですしずっと見守ってきてくれた存在だからこその信頼と鬱屈みたいなものがあるのかなと思うのですけれど、父に対しても適切に距離をとって詠んでいます。無暗に遠ざけるわけではなく、情というか、哀憫みたいなものも感じるような。どうかな。




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                まひる野 2017年8月詠草

                2017.08.02 Wednesday 22:45
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                  「旭山動物園にて」 塚田千束

                  喉太き鴉一羽があかあかと空に突き刺すやうな嘴
                  あの檻のなかにたしかに生活がありむつとする生の臭ひよ
                  あざやかな羽をしづかに零しつつ孔雀おまへは誰を愛すか
                  美しき流線形を潜ませてペンギンくちを閉ぢて佇む
                  ときどきは逢ひたくなると氷噛むポケツトに小石忍ばせ歩く


                  ***

                  7月号の素描by北山さんと今月号の北海道支部の詠草を読むと、
                  五月のヘペレ合宿の全貌が明らかになるかもしれません(適当なことを)


                  三人の少女の視線カタクリの群落に吹く風にゆらり揺れ 矢澤保

                  かたくりは頭を垂れて木漏日に「きれい、きれい」を聞く山の耳 佐巻理奈子

                  「馬に草あげるの、好き」と馬のいない芝生で矢澤さんがつぶやく 北山あさひ

                  矢澤さんも晴れ男だと知らされて気分も晴れだアクセルを踏む 広澤治子



                  またぜひ合宿しましょう。


                  ***

                  まひる野賞発表の号でした。

                  大内子さんの「メビウスの道」は夫の介護を詠んだ連作。


                  錆色のやうなるさびしさの夫の眼に目薬おとす

                  目も耳も鼻も口はもある石を掌にとりて見る潮騒の海

                  車いす押されて戻る下向きの夫にさくらの花ふぶきせよ

                  抱きゐる思ひ価値観それぞれにメビウスの道ゆくのかわれら


                  認知症? 四肢の動きが悪そう、脳梗塞後? などとぼんやり考えていたら、
                  講評でパーキンソン病を患ってらっしゃるとわかり、もう一度読み直してああなるほどと納得しました。
                  手足の動きや歩行が硬くぎこちなくなって、表情も乏しくなり言葉もすらすらでてこなくなる。
                  身体のうごきが滑らかではなくなってしまう、そういう状態で、ご本人はもちろんいままで一緒に暮らしてきた方からみたら、なんてもどかしく、つらい病気でしょう。

                  連作の中では派手に悲嘆にくれたりおこったり、そういうのはありません。
                  ただ冷静に、腹をもはやくくって詠んでいらっしゃるのでしょうか。
                  長年連れ添ってきたからこその優しいあたたかい眼差しが感じられます。

                  もう一作はマチエールの浅井美也子さんの「しまいゆく夏」
                  こちらは子育てを詠んだもので、あーわかるわかる、と勝手に頷いてしまいました。

                  足たかく掲げねがえりする吾児のえがく半円きょうから夏だ

                  湯船には小さき波のさや揺れて言の刃で児を傷つけており

                  染みだして滴りおちて知らぬ間に溜まりゆく澱 母にならねば



                  引用した一首目のようにあかるい児の成長をよろこぶような歌もありますが、
                  むしろ目にとまったのは二首目、三首目のような、育児の中で知ってしまう自分の中の暗い面を気負わず誤魔化さず詠んでいる歌たちでした。
                  言葉にしてしまうとはっとさせられる、冷静になってしまう、そうなると「母性」ってなんだかまやかしの幻想みたいな気がしてくる。






                  私はいま子育て中で、子供に関する話題や歌に敏感なくせに、自分ではあまり詠めないままです。
                  それははまだ、そこまで、自分の暗い部分を直視できないからだと、わかっています。
                  もっと真摯にならないとなあ。



                  今月もがんばります。
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                  2017年6月読書録

                  2017.07.23 Sunday 22:18
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                    「やさしいぴあの」 嶋田さくらこ 仲直りしてあげるから買ってきて雪のにおいのアイスクリーム
                    「ST 警視庁科学特捜班」 今野敏 みんな癖が強いな〜!
                    「ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人」 今野敏 テトロドトキシンってあたりでちょっとネタが見えてしまった
                    「ST 警視庁科学特捜班 黒いモスクワ」 今野敏 黒崎さんすごい
                    「ST 警視庁科学特捜班 青の調査ファイル」 今野敏 心霊テレビの話
                    「ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル」 今野敏 大学病院の体制に切り込んでいくはなし
                    「センティメンタル・ブルー」 篠田真由美
                    「バチカン奇跡調査官 黒の学院」 藤木稟
                    「バチカン奇跡調査官 サタンの裁き」 藤木稟


                    みごとにミステリばかりですね。
                    麻生さんの「水神」をこれから読みます。


                    漫画
                    「ゴールデンカムイ」 野田サトル 日露戦争帰りの軍人とアイヌの少女が金塊を求めて囚人たちと闘ったり野山に分け入りうさぎやりすを食べるはなし。面白いです。
                    category: ├ 2017年読書録 | by:千束comments(0) | - | -

                    まひる野 2017年7月詠草

                    2017.07.23 Sunday 22:03
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                      履き捨てるオムツ一枚いちまいに名前を書きて更ける真夜中
                      園庭に小さきあたまひしめきて気が遠くなるほどの銀河だ
                      励ましの言葉呟く母が在りすぐ口真似をする一歳児
                      子を預けはたらくことの愚かさを責められてゐるやうな明け方
                      長白衣袖を通してかさつきし手を今朝もまたさしだすのだらう


                      ***

                      どんなタイトルだったんですか、とヘペレのときに聞いてもらえたのにさっぱりおぼえていなかったという。
                      確認しましたら、「流れ星まっすぐ」で出してました。
                      朗らかに手をさしだして流れ星まっすぐ落ちて来よ春の宵
                      という歌を出したのですが、落とされたので無題です。


                      ***

                      この時期けっこう日常に追われていてしんどくて、
                      こう、愚痴のような歌になってしまって反省しています。


                      ***

                      ヘペレに参加してきました。久々です。
                      前回同様、仕事にかこつけての参加。

                      詠草について意見を交換したり、直接目の前で評をしていただけたり、
                      刺激的です。
                      来月もがんばろう。


                      ***

                      仕事がいそがしくて滅入ってます。
                      沖縄料理の写真を見返して頑張ろうと思います。


                      category: ├  まひる野詠草 | by:千束comments(0) | - | -

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